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栄養療法、各種検査

栄養療法とは

栄養療法とは
『分子整合栄養医学』とは、血液検査や各種検査の結果を生化学や栄養学などに基づいて解析して、ミネラル、ビタミン、栄養素の過不足を判断し、体内環境を本来あるべき正常な状態に整える治療法です。
この治療法は、1950年代にカナダのエイブラハム・ホッファー博士らによって提唱され、2度のノーベル賞に輝いた科学者のライナス・ポーリング博士らの研究によって発展してきた栄養療法です。
単に「不足した栄養素を補充する」だけではなく、傷ついた体の修復、ダメージの改善を目的に治療として必要十分な栄養素を補充することで、細胞の機能を栄養で整えます。
「なんとなく不調」「検査では異常がないけど調子が悪い」といった未病の段階から、慢性疲労・自律神経の乱れ・ホルモンバランスの崩れ・肌荒れなどの改善をめざします。

よくあるご相談

よくあるご相談

  • 慢性的な疲労、朝起きられない
  • 寝つきが悪い、寝たのに疲れが取れない
  • PMSや更年期の症状がつらい
  • 肌荒れ、アトピーなどが改善しない
  • 食後の眠気やだるさ、集中力低下
  • 貧血・低血糖・鉄不足・便秘
  • なんとなく元気が出ない

当院では、症状やお悩みに応じて必要な検査を実施し、結果に基づいて栄養・生活指導を行います。必要に応じて、サプリメントや点滴療法なども併用し、最適なアプローチをご提案いたします。

当院の栄養療法のアプローチ

当院では、分子栄養学・機能性医学の考えに基づき、以下のような多面的なアプローチを行っています。

検査に基づいた「根拠ある栄養補給」

栄養療法の核となるのは「検査データ」です。
当院では血液検査・唾液コルチゾール検査・有機酸検査・腸内環境検査などを通して、何が足りていないのか・過剰なのか・代謝できているのかを分析します。そのうえで、必要な栄養素を「正しい量・順序・期間」で補っていきます。

食事・ライフスタイルの調整

日々の食事は、もっとも身近で効果的な栄養補給手段です。
無理なく続けられる食生活のアドバイスを行います。また、睡眠・運動・ストレス要因・リラックス要素などの生活要素にもアプローチします。

サプリメント・点滴療法との併用

不足している栄養素をピンポイントで補給するため、また症状改善のために治療として栄養素を補充するにあたり、必要に応じてサプリメントや点滴療法も併用します。医師の診断のもと、過不足のない適切な用量で処方・管理いたします。

当院で行っている検査

当院では、国内外の専門検査機関と提携し、科学的根拠に基づいた多角的な検査をご用意しています。
症状の背後にある根本の原因を見つけることで、一人ひとりに合った最適な栄養・生活習慣アプローチをご提案できます。すべての検査は医師のカウンセリングの上で行い、結果に基づいて丁寧に解説・サポートいたしますので、安心してご相談ください。

血液検査(栄養解析)

一般的な血液検査に加え、体の隠れた炎症、副腎疲労の程度、各種酵素の活性度、ビタミン・ミネラルバランスなど、分子栄養学的な視点から詳細に体内の状態を評価します。「栄養が足りているか」だけでなく、「体内で正しく使われているか(代謝できているか)」を読み解くことができるのが特徴です。
普段の健康診断では見過ごされがちな不調も拾い上げることが可能です。

検査で分かること

  • 鉄・亜鉛・ビタミンなどの栄養素の不足や過剰
  • 血糖バランスやインスリン抵抗性の状態
  • 炎症、ストレスホルモンの傾向
  • 隠れ栄養失調の有無とその背景要因

唾液コルチゾール検査(6回)+DHEA

1日6回の唾液を採取し、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌リズムを分析します。さらに、副腎の疲弊度を知る上で重要なホルモン「DHEA」も同時測定することで、身体が慢性的ストレスにどのように対応しているかを客観的に把握できます。
日々のストレスが蓄積し、なかなか回復できない「副腎疲労」の兆候を早期に発見することが可能です。

検査で分かること

  • 副腎疲労の有無とその程度
  • 日内リズム(朝〜夜)の乱れ
  • ストレス耐性の指標
  • 自己回復力の傾向

有機酸検査

尿中に排泄される100種類以上の代謝産物(有機酸)を調べることで、腸内環境、栄養素の代謝効率、ミトコンドリア機能(エネルギー産生)、神経伝達物質の代謝、解毒機能まで多角的に把握できます。身体全体の代謝経路の働きを知ることができ、その後の栄養アプローチや生活改善に活かしやすい検査です。
具体的には、以下のマーカーが測定可能です。
腸内細菌異常マーカー、解糖代謝産物(ピルビン酸、乳酸)、クエン酸回路代謝産物、酸化脂肪酸、ケトン体、補酵素要求性マーカー(ビタミンB、ビタミンC、CoQ10)、神経伝達物質代謝産物マーカー、解毒マーカー

検査で分かること

  • アミノ酸、脂質、糖質の代謝状態
  • 腸内の微生物増殖
  • ミトコンドリア機能
  • デトックスの状態
  • 神経伝達物質(ドーパミン・セロトニンなど)の代謝状況

GI-MAP®検査(腸内環境検査)

最先端のDNA解析を用いた非常に高感度な便検査で、腸の善玉菌・悪玉菌のバランス、ピロリ菌・カンジダ菌・寄生虫・カビの有無、腸の炎症状態、消化酵素の分泌状況、免疫機能などを包括的に調べます。「腸は第二の脳」ともいわれるほど、腸内環境は身体の不調と深く関係しています。免疫・アレルギー・自律神経系の不調に対する精査として活用されています。

検査で分かること

  • 腸内細菌叢のバランス(善玉・悪玉菌)
  • 有害菌やピロリ、カンジダ、寄生虫の有無
  • 腸粘膜の炎症やリーキーガットの有無
  • 自己免疫疾患や慢性疾患リスクの把握

毛髪ミネラル検査

髪の毛に含まれる必須・有害ミネラルを測定することで、体内の有害金属の蓄積状況や排泄状況を把握する検査です。また有害金属の排泄状況から、体のデトックス機能を把握することができます。主な検査項目として、必須ミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄など)、有害金属(水銀、鉛、カドミウム、ヒ素など)をはじめとする約40種のミネラルの測定を行います。

検査で分かること

  • 体内の必須ミネラルの過不足
  • 有害金属の蓄積状況
  • デトックス機能の状態の目安
  • 慢性疲労や不調の原因の一端
  • ストレスや生活習慣の影響

エピクロックテスト

血液中のDNAのメチル化パターンを分析し、「生物学的年齢(Biological Age)」を評価する先進的な検査です。加齢に伴う遺伝子発現の変化(エピジェネティクス)や修復力の衰えなどを把握できるため、アンチエイジング施策の指針として非常に有用です。健康長寿を目指す方、早期老化のリスクを管理したい方におすすめです。

検査で分かること

  • 実年齢とのギャップ(生物学的年齢)
  • 細胞レベルでの老化スピード
  • DNA修復力や老化関連遺伝子の状態
  • 生活習慣やストレスの影響による老化傾向

遅延型フードアレルギー検査(IgG検査)

一般的な即時型アレルギー(IgE)では判別できない、数時間〜数日後に出現する「遅延型アレルギー反応」を評価します。慢性的な不調の中に、特定の食品が関与しているケースも多く、体調改善やダイエットのヒントにもつながることがあります。当院では約120項目の食品に対する反応を一度に調べることができます。

検査で分かること

  • 食品に対する遅延型アレルギー反応の有無
  • 原因不明の体調不良の要因
  • リーキーガットの有無
  • 自分に合わない食品を知り、食生活の改善指針に

根本の原因に合わせた治療プランをご提案します

根本の原因に合わせた治療プランをご提案します
すべての検査結果は、医師が詳しく解説し、体調やお悩みに応じて栄養療法や生活習慣改善・点滴療法・サプリメントの選定などを組み合わせたプランをご提案します。
必要に応じて再検査や経過のフォローを行い、無理のない範囲で段階的な改善をサポートいたします。プラン内容は患者さま一人ひとり異なりますので、詳細についてはご来院時にお気軽にご相談ください。

栄養療法・各種検査の費用

各種検査

メニュー 料金(税込)
栄養血液検査 20,000円
唾液コルチゾール検査(6回)+DHEA 43,280円
有機酸検査 60,000円
GIMAP®検査 75,000円
毛髪ミネラル検査 25,000円
遅延型フードアレルギー検査(120項目) 46,200円

栄養カウンセリング

メニュー 料金(税込)
30分 5,500円
60分 11,000円